女子大生のスマホの使用実態と歩きスマホの危険性
Actual Condition on Using Smartphones for Female Students and Danger of Texting While Walking

Setsuko FUSEYA
2015
59 2P-55 女子大生のスマホの使用実態と歩きスマホ の危険性 ○布施谷節子 (和洋女大) 目的 近年,スマートフォンの普及でながらスマホや依存が問 題となっている.スマホは,従来の携帯電話に比べ Web サイ トや動画の閲覧が容易で,画面に集中し周囲の状況が判断しに くく,転倒や衝突など危険な状況も生じている.そこで,スマ ホの使用実態と歩きスマホの危険性を明らかにすることを目的 とした. 方法 アンケート調査の対象者は本学女子学生219名,歩きス マホの実験の被験者は20名である.視線追跡の View Tracker を装着して視線を記録した.いずれも平成26年 7 ~ 9 月に実施 した. 結果 96%がスマホを使用し,一日の使用時間は 4 ~ 6 時間, 利用機能は「SNS」が多かった.授業中の使用経験は約 8 割, 他者の使用を「困る」 「迷惑」だとは思わず,授業中のマナー を意識する人は少なかった.歩きスマホをする人は, 「気をつ けていればしてもかまわない」 ,しない人は, 「危険」 「迷惑」 と答えた人が多かった.スマホの依存では, 「わからないこと
more » ... 「忘れて外出すると不安になる」 「朝,目覚めて すぐチェックする」と答えた人が多かった. 実験では,手元のスマホに視線が集中しており,人や障害物 に対しては,ぶつかりそうになる直前に,一瞬視線を動かすに とどまり,気づいても実際に障害物を避けたのは約 1 割であっ た.
doi:10.11428/kasei.67.0_55 fatcat:thqx6wedc5bkfb2k2wcoflrd6i