Variation in photosynthetic capacity and its regulating factors in Amaranthus C4 species
ヒユ属(Amaranthus)C4植物における光合成能の変異とその制御要因の解析

Nobuko Tsutsumi, Taiken Nakashima, Osamu Ueno
2011
cannabinus ( Ames21670) が最も高く,A. viridis (KLM-1739) が最も低かった. 2) TE は 6.3~14.0 mmol mol -1 を示し,2.2 倍の変異があった(第 1 図 B).A. cannabinus (Ames21670) が最も高く,A. tricolor (RRC241) が最も低かった. 3) 気孔伝導度(Gs)は 111.1~233.5 mmol m -2 s -1 を示し,2.1 倍の変異があった(第 2 図 A).Tr は 1.91 ~3.71 mmol m -2 s -1 を示し,1.9 倍の変異があった(第 2 図 B).Gs および Tr と Pn の間には有意 な正の相関が見られた. 4) Pn,Tr および Gs と気孔密度,孔辺細胞長および総孔辺細胞長などの気孔の形態的特性の間に は有意な相関は見られなかった. 5) SLW は 65.8~162.4 g m -2 を示し, 2.0 倍の変異があった(第 2 図 C). N 含量は 65.8~162.4 mmol m -2 を示し,2.5
more » ... m -2 を示し,2.5 倍の変異があった(第 2 図 D).Pn と SLW,N 含量および Chl 含量の間には高い正の 相関が見られた.また,SLW と N 含量の間にも正の相関が見られた(第 1 表). 6) PNUE は 243.7~380.7 mmol mol -1 N s -1 を示し,1.6 倍の変異があった(第 1 図 C).本研究におい て供試したヒユ属 C 4 植物の PNUE の平均は 300.8±45.5 mmol mol -1 N s -1 であり, Ghannoum et al. (2011) の総説で示されたデータと比較すると C 3 植物の PNUE に比べ高く,イネ科の NADP-ME 型 C 4 植物の PNUE よりは低かった.一方,イネ科 NAD-ME 型 C 4 植物とは有意差はなかったが 平均値は幾分低かった(第 2 表). 以上より,ヒユ属 C 4 植物の Pn には大きな変異があり,それには SLW,N および Chl 含量が強く 関わっていることが明らかとなった.C 4 植物の葉内部構造は C 3 植物とは大きく異なり独特である が,Pn と SLW の間に相関がある点は興味深い.また,Pn と Gs にも正の相関が見られたが,Pn と 気孔の大きさや密度の間には相関が見られず, 実際の気孔開度が Pn に関わっていると考えられた. イネ科 C 4 植物と比較するとヒユ属の NAD-ME 型 C 4 植物は低い PNUE を示したが,この点が生理 生態学的にどのような意味を持つのか,さらに検討を要する.
doi:10.14829/jcsproc.232.0.240.0 fatcat:e3oinquh7re5zkvdfuc2wm457y