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インドネシア西カリマンタン州で見つかったHeteroblemma属(ノボタン科)の1新種
2017
Bunrui
December 2017 207 APG 68巻 2 号 和文要旨 扱を明らかにするために分子系統解析を行った.葉緑体 atpB-rbcL,psbC-trnS(UGA),rpl20-rps12,trnL(UAA)-trnF(GAA),trnS(GGA)-trnT(UGU) の5領域と核 ITS 領域と Adh1 遺伝子領 域の DNA 塩基配列を用い,日本産ススキ属7種31サンプルを解析した.葉緑体5領域の塩基 配列を用いて近隣結合法により解析した結果,ススキの一部とハチジョウススキの一部が同 じハプロタイプを持ち,残りのそれぞれのサンプルがこれとは別のハプロタイプを持ってい た.一方で核 ITS 領域と Adh1 遺伝子の塩基配列の解析ではススキとハチジョウススキは全 く同じ配列であった.従って,DNA 塩基配列からはハチジョウススキをススキから区別す ることはできなかった.この結果はハチジョウススキとススキが頻繁に交雑していることを 示しているが,ハチジョウススキがススキから独立に派生している可能性も示唆される.本
doi:10.18942/bunrui.01702-23
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