Electronic structures of the Ti oxide layers formed on Ag(100)
Ag(100)表面上に作成したチタン酸化物薄膜の電子状態

Kazuyuki Edamoto, Tomo Hasegawa, Yohei Kakefuda, Ken-ichi Ozawa
2010
最近、我々は Ag(100)表面に酸素雰囲気下でチタンを蒸着した場合、酸素圧を制御することにより TiO および TiO 2 薄膜を選択的に合成できることを見出した 1) 。特に、1 × 10 -7 Torr 以上の酸素雰囲気下 3.結果と考察 Ag 基板上に TiO2 薄膜を作成した場合、Ag 4d バンドと TiO2 の価電子帯は重なって観測される。 今回、我々は、Ti 3p 励起の閾値付近における共鳴 領域のスペクトルから非共鳴領域のスペクトルを 差し引く方法と、 TiO2/Ag(100)と Ag(100)の差スペ クトルをとる方法の 2 つから、TiO2 の価電子帯ス ペクトルを求めた。後者の場合、光電子の平均自由 行程は TPP-2M 法により見積もった。2 つの方法 の結果は定性的に一致し、価電子帯は 4 -10 eV に 形成されていることが明らかとなった。図 1 は、 3p-3d 共鳴領域(48 eV)と 3p-4sp 共鳴領域(54 eV) のスペクトルと非共鳴領域(78 eV)との差を示した ものである。 平均膜厚は 4.5 Åであるにもかかわら ず、
more » ... Åであるにもかかわら ず、 今回作成した薄膜のバンド幅はバルクとほぼ同 程度であることが分かった。 共鳴領域におけるスペ クトルの形状は、ルチル TiO2 の場合と定性的に一 致した。 (5×1)薄膜の構造は現在のところ不明であるが、 PES と LEED の結果を総合して、今のところルチル TiO2 の(001)面が少しゆがんで Ag(100)と(5×1)周 期で整合しているのではないかと考えている。 参考文献 1) H. Kaneko, M. Ono, K. Ozawa, K. Edamoto: Solid State Commun., 142 (2007) 32. 10 5 0 Binding Energy (eV) Intensity (Arb. Units) TiO 2 /Ag(100) 48 eV 78 eV 54 eV 48 eV -78 eV 54 eV -78 eV 図1 TiO2/Ag(100)の ARPES
doi:10.14886/sssj2008.30.0.160.0 fatcat:kz3dq6mwkbhtjbupnj2by5ysi4