To evaluate the eŠect of male age and size on the early growth of chum salmon Oncorhynchus keta fry, a diallel cross was performed using 5 females (4 years old) and 9 males (3 males, 3 years old; 3 males, 4 years old; and 3 males, 5 years old). Further, heritabilities for body weight were estimated at each developmental stage. Although no signiˆcant relationships were detected between male body weight and fry size, the body weight of fry from crosses using 5-year-old males tended to be lower

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... n that of fry from crosses using 3-to 4-year-old males. In addition, heritability increased as the fry developed. These results suggest that the age of males is one of the factors that in‰uence the early growth of chum salmon fry. キーワード遺伝率,雄親,交配実験,サケ,成長,年齢 サケ Oncorhynchus keta の成熟時の年齢とサイズは, 資源管理や資源評価を行う上で重要な形質となってい る。 1 3) 北海道におけるサケの成熟年齢は 2 年魚 9 年魚 まで変異があることが知られており, 4,5) このうち 4 年 魚および 5 年魚が回帰魚の 8 割以上を占め,3 年魚以下 および 6 年魚以上の個体の割合は 2 割に満たない。サ ケの年齢組成は,翌年の来遊数を予測する際に(シブリ ング法) ,欠かせない情報となっており, 3,6) 北海道内で は毎年 20 28 の河川でサケの年齢組成が調べられてい る。 4) また,サケの年齢は雄のほうが雌よりも,若齢魚 (2,3 年魚)や高齢魚(5,6 年魚)が出現しやすいこ とが知られている。 7) サケの体サイズも集団の長期モニタリングの際に利用 される重要な形質である。 8,9) サケの体サイズはサケ属魚 類のなかでマスノスケ O. tshawytscha に次いで大きくな り, 10) 雄の体サイズは雌よりも変異が大きく, 11) 体重は 1 10 kg と幅があることが知られている。 12) サケは資源の維持,増大のために人工ふ化放流が各地 のふ化場で行われている。放流用種苗を作出するために 行うサケの採卵,媒精作業では,通常,雄の使用尾数は 雌の 1/2 1/3 程度と少ないが, 13) 雄の体サイズは変異が 大きいため,媒精用の雄には選抜育種の観点から大型の 個体が使用されることが多い。 14) サケの平均体サイズは 3 年魚,4 年魚,5 年魚と高齢になるにつれて大きくな るため, 4) 媒精時に大型雄を選択的に使用することは, 結果的に高齢魚の選択につながると考えられる。また, 成長の遅いサケは高齢で成熟する可能性が示唆されてい るため, 15) 高齢魚(大型魚)の選択は低成長率個体の選 択とも考えることができる。ニジマス O. mykiss では成 長率における雄成分由来の遺伝率が 0.261 と推定されて おり,成長率も遺伝的要因を含む形質であることが知ら れている。 16) したがって,サケでも高齢魚(低成長率個 体)から作出した稚魚の成長率が低い可能性も考えられ る。 サケでは成熟年齢が次世代に及ぼす影響は明らかでは ないものの,交配に用いた雌雄の組み合わせにより稚魚 の成長が異なることが知られており,4 年魚と 5 年魚の 雌親から作出した稚魚の成長を比較したところ,4 年魚 から作出した稚魚の成長は良好であったことが報告され ている。 17) また,大型の雌(4 年魚)と小型の雌(3 年