失語症 (II)

2017 Higher Brain Function Research  
33)33 ことは,機能変動・意図性と自動性の乖離などと,古くから 称されてきた。また,ウェルニッケ失語では「いきなりの言 葉」が理解されやすいと指摘されてきた。今回,呼称課題に おいて,時系列の影響を検討することを目的とした。 〔方法・対象〕対象:左半球に限局した脳血管障害により, 呼称障害を呈した右利き患者 14 名(平均 70.0 歳) 。方法:線 描画 60 枚の呼称課題を施行した。この課題では,3 語毎に意 味カテゴリーが変化するように絵が提示され,各カテゴリー の開始 1 番目の絵を第 1 群,2 番目を第 2 群,3 番目を第 3 群 とし,第 1 ~ 3 群それぞれの呼称の正答率を算出した。なお,
doi:10.2496/hbfr.37.33 fatcat:ij6z6drpxfamtjsu2s45ubmmye