Long-term follow-up after vascularized free fibula transfer (Original Article)
[特別発言]腓骨再建後の長期経過(原著)

Ikuo Hyodo, Seiko Okumura, Takahide Mizukami
2014 Journal of Japanese Society of Oral Oncology  
:下顎悪性腫瘍区域切除後の骨性再建において遊離腓骨皮弁は有用な再建方法の一つである。今回,当院で施行 した 6 例の腓骨皮弁再建後 5 年以上経験した長期症例を検討した。 全例常食が摂取可能で,会話機能においても問題なかった。日常生活に制限を認める症例もみられなかった。皮弁 採取による足趾変形や歩行障害を認める症例はなかった。 腓骨皮弁による下顎再建は,長期的にみても有用な再建方法であると思われた。 :下顎再建,腓骨皮弁,長期経過 下顎悪性腫瘍区域切除後の骨性再建において遊離腓骨皮 弁は有用な再建方法の一つである。腓骨皮弁の特徴とし て,1)長幹骨であり下顎半側切除以上の骨再建に用いる ことが可能である。また,2)切除と同時に皮弁採取が可 能で手術時間の短縮が図れる,3)下顎形態にあわせた骨 切が可能,4)ヒラメ筋などの筋体と連合皮弁として挙上 し顎下部死腔の充填などを行うことが出来る,といった利 点があげられる。 下顎再建において腓骨再建は有用な再建方法であるが, その適応など検討すべき点があると思われる。今回,当院 で施行した腓骨再建後の長期経過症例における術後機能に
more » ... た。 愛知県がんセンター中央病院にて腓骨皮弁再建術施行 後,5 年以上経過し機能評価可能であった無担癌患者 6 例 を対象とした。いずれも下顎区域切除即時再建症例で,舌 半切以上の合併切除症例は除外した。平均術後観察期間 7 年 10 か月(5 年 0 か月-9 年 8 か月)機能評価時の平均年 齢 66.0 歳(57-81 歳)であった(表 1) 。 Abstract The fibula flap is widely used for immediate reconstruction after segmental mandibulectomy. We evaluated six longterm follow-up patients following free fibula transfer. Their postoperative course is more than 5 years. All patients are able to eat a normal diet, speech function is normal, and there are no limits on their daily life. There is no donor-site morbidity like toe flexion contracture or leg weakness. We concluded that reconstruction using fibula flap after segmental mandibulectomy is useful and all of our patients have no long-term functional limitations.
doi:10.5843/jsot.26.89 fatcat:puiyogwpszdlnktjqfoiu73cme