Proposing Simple and Innovative Technology for Semi-permanent Use of Lube Oil and Engines, and for Life Extension of DPF and SCR - Technology for Fuel/Oil Sludge≑0, Deposit/Wear≑0 and No Oil Change/No Waste Oil

Tadanori Azuma
2019 Marine Engineering  
1-日本マリンエンジニアリング学会誌 第 00 巻 第 00 号 (2005) 1. はじめに 舶用ディーゼル機関では燃料(FO, Fuel Oil)にも 潤滑油(LO, Lube Oil)にもスラッジがあるが,筆者 が携わってきた FO/LO スラッジ≑0 にする Clean FO/LO System は,LO 及び多くの舶用ディーゼル機 関の寿命を延長している.Clean LO System は LO ス ラッジ≑0 を永久に維持し,Clean FO System はスラ ッジ≑0 の FO をエンジンに供給する.LO は蒸発・熱 分解・酸化劣化やもれ等の消耗分を補給し,LO 交換 なしで半永久使用となる.以下スラッジ濃度は n-Pentane insoluble mass% B 法で示す. 中速 4 サイクル機関に Clean LO System だけ装備 した 7 年 33,000h の実船試験で n-Pentane insoluble ≦0.1%m を維持し,LO 交換なしで廃油ゼロ,堆積物 と摩耗≑0,熱効率≑const,FO/LO 消費低減と部品交換 低減の実績を得た
more » ... ) では初期微小摩耗ΔW0 のみで,そ の後摩耗≑0 であり w≑ΔW0/t≑const/t となるからであ ろう.上記 R&D 4) で起動時の摩耗が一時的に増加した のと同じ現象であろう. LO 寿命延長は LO 提供者の永遠の課題であるが 5) , これも実現され舶用ディーゼル機関でこれ等の問題は, Clean FO/LO System でほぼ完全に解決されている. 筆者が知る限り作動油を含めてスラッジ≑0 の技術は, 日本にある Clean FO/LO System と静電浄油法 6) だけ である.しかし沪過の研究者は沪液が清澄になるメカ ニズムに全く興味を示さず 7) ,世界の実情はスラッジ ≑0 ではなく,スラッジの害を抑える添加剤 R&D に古 くから莫大な資源が投入されている 5,8) . 筆者は Clean FO/LO System の研究発表執筆と理 論構築 9,10,11) を役目として, 2~5 人の共同発表約 40 件 を行い,この System に匹敵するか,それ以上の技術 が現れるのを期待してきたがまだ現れそうにない.よ って筆者が一案を示す. 以下本論を次のように進める. (1) DPF と SCR の寿命延長, (2) Clean FO/LO System の概要と実績,(3)スラッジの実体及び従来法でスラッ ジ≑0 は不可能, (4)筆者による新方式(Simple Clean FO/LO System) .以下,筆者と過去の共同発表者を筆 者等と呼ぶ. 2. DPF と SCR の寿命延長 舶用ディーゼル機関は排ガスエミッションで,NOx, SOx 規制が問題になっている. 高性能LO R&D では, SCR 性能を低下させる付着物のほとんど全てが CaSO4 と判明した 4) .4.1 で示すように,2 サイクル機 関の従来法ではピストンに多くの CaSO4 堆積物があ るが 12) ,FO スラッジ≑0 では堆積≑0 である 3) .LO 添 加剤成分の Ca,P,Zn 等が SCR の性能を低下させる 研究結果がある 13) .また LO 消費増大は環境に悪く, かつ DPF と SCR の寿命を縮めるとして LO 消費計測 法 R&D がある 14) .さらに低質 FO で生ずる多くのす すが排気系に流入し T/C(過給機)にスラッジが堆積 するので,燃焼改善の添加剤 R&D がある 15) .しかし (1)Clean FO/LO System は既に FO/LO 消費低減の実 潤滑油とエンジンの半永久使用及び DPF と SCR 寿命延長の新技術提案 * -燃料・潤滑油スラッジ≑0 で堆積物・摩耗≑0,更油なし廃油ゼロの技術 東 忠則 ** *原稿受付 平成 31 年 2 月13 日. **正会員 元帝京大学.
doi:10.5988/jime.54.364 fatcat:tnt7rjnnlbb6nfkgv7obp3w76i