School Non-attendance of Children with Intellectual Disability

Naomi Hanzawa
2019 The Japanese Journal of Rehabilitation Medicine  
Key words:不登校/特別支援教育/特別支援学校/知的障害/発達障害 要 旨 不登校の背景に発達障害が多いことは広く知られているが,特別支援教育の場での不登校の 実情についての報告は少ない.幼児期に障害診断されて療育サービスを受け,特別支援学 級・学校に就学した児における不適応状態について,その背景を 4 つの類型に分けて事例検 討を行った.学校における不適応を予防するためは,①適切な就学形態を選択すること,② 児の特性や対応について幼児期の療育機関から学校に丁寧に引き継ぎをすること,③発達障 害で説明がつかない特性をもつ児については家族評価も含めて児童精神科と連携をとること, ④養育環境に課題がある児については多機関による見守り介入など多面的なアプローチが必 要であること,などが考察された. * 横浜市リハビリテーション事業団 よこはま港南地域療育センター (〒234-0056 神奈川県横浜市港南区野庭町 631) E-mail:hanzawa.n@yokohama-rf.jp DOI:10.2490/jjrmc.56.450 はじめに 文部科学省の「平成 ú÷
more » ... 査」によ ると,特別支援学校小学部・中学部児童で,平成 ùĀ 年度に病気や経済的理由以外で ú÷ 日以上欠席 した生徒は úĀĀ 名(全体の ÷.üý%)であり,一般の 小中学校の ø.ü%(文部科学省「平成 ùĀ 年度児童 生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に 関する調査結果」 )に比べて低い傾向がみられる. しかし,これらの児の多くは幼児期に診断されて療 育サービスを受け,就学後も特別に配慮された教 育環境にあるはずであり,それでもなお学校生活 で不適応を起こしているということになる.この背 景にある問題を,経験した事例の中から û つの類 型に整理し考察を行った. 事例 ø(男児) :就学先の選択が 不適切であったケース 診断名:自閉スペクトラム症(autism spectrum disorders:ASD) ・中度知的障害 現病歴:周産期・運動発達は特に異常なし.ø 歳 ý カ月健診で未発語のためA療育センターを初 診.上記診断で ú 歳児は通園(児童発達支援)週 ù 回利用.û 歳児で幼稚園に入園し,幼稚園を優 先するため þ 月に通園を途中退園した.ü 歳 ÷ カ 月時の新版 K 式発達検査は発達指数(development quotient:DQ)úý(認知・適応 úÿ,言語・ 社会 øÿ) .教育委員会の就学相談では特別支援学 校を勧められたが,校区の小学校(個別支援学級) を希望して就学.小 ø の ü 月初めから教室内で過 ごすことが難しくなり,個別スペースを設定し担任 または母がほぼ ø 対 ø 対応していた.登校を嫌が り,家庭では母を叩いたり無断外出することが多く なり,同年 ü 月末に当センターを初診した. 特集 不登校のリハビリテーション医療・支援 Jpn J Rehabil Med 2019;56:450-454
doi:10.2490/jjrmc.56.450 fatcat:hqalcjwxdjbrjdt4stndap5tvy