Ultrasound Equipment for Gene Delivery
超音波遺伝子導入装置

大樹 小俣, 一雄 丸山
2014 Drug Delivery System  
はじめに ポストゲノムの時代が到来して久 しいが、細胞への遺伝子導入に関し て未だ安全で有効な方法が確立され ていないのが現状である。遺伝子導 入法には大きく分けて2種類あり、 1つはウイルスが本来もっている細 胞侵入機構を利用した細胞への遺伝 子導入を行うウイルスベクター法、 もう1つは化学的もしくは物理的な 操作で細胞に遺伝子を取り込ませる 非ウイルス法があげられる。ウイル スベクター法は導入効率が高く実用 化が進められているが、ウイルス由 来の重篤な副作用の発生とういう安 全面の問題が危惧されている。また 後者の代表であるエレクトロポレー ション法でも、電気を使うために適 用部位の組織傷害が問題となってい る。このような背景から、より安全 で導入効率の高い遺伝子導入法が求 められている。そのなかで、超音波 を利用した遺伝子導入法が注目され
doi:10.2745/dds.29.456 fatcat:wkegllq6rvhiravxw2e22jbtfm