Hokkirigawa Model for promoting SMEs sustainable innovations through industry-academia collaboration
産学連携による中小企業の継続的なイノベーション創出を支援する堀切川モデルについて

S. Hayashi
2020
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)が世界的に感 染拡大し未曽有の事態となり,人々の生活や社会経済 に大きな影響を及ぼし,ライフスタイルや働き方に大 きな変革が生じている. リモートワーク等が推奨され, 社会経済活動を継続するために人工知能(AI)や情報 通信技術(ICT)の重要性がより認識され,急速な変革 への対応が日々求められている.そして,新型コロナ ウイルス感染症(COVID-19)の拡大が日本ではいまだ収 束しないため,先々が不透明で不確実という状況であ る. 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響は,日 本の企業数の99.7%を占める中小企業・小規模事業者 (2016年6月時点で357.8万者,以下「中小企業」と記 す) 1) にとっても深刻である.東京商工リサーチによる 第7回「新型コロナウイルスに関するアンケート」調査 結果によれば,廃業を検討する可能性のある中小企業 は8.5%,2020年7月の減収企業率は82.0%である 2) . 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の収束が不確 実で,社会経済の状況が悪化傾向にある中,現状を打 破するには,日本の企業数の99.7%を占める中小企業
doi:10.11487/oukan.2020.0_b-1-5 fatcat:ii64glipx5aithc67qviktaoxa