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Health hazards by stereoscopic 3D images and guidelines
3D映像による生体影響とガイドライン
2012
JAPANESE ORTHOPTIC JOURNAL
3D映像による生体影響とガイドライン
要 約 実用化を迎えたステレオ方式 3D 映像は、2D 映像による生体影響に加えて、視聴者に両眼立体視 に伴う視覚疲労を起こす可能性が懸念される。この視覚疲労の要因、機序、防止方法を検討するた め、視覚疲労要因をあらためて整理した。まず、実体視の例から類推して左右像の融像努力が必要 となるような疲労要因を、非原理的要因である左右像差と、原理的要因である水平両眼視差に分類 した。この分類に基づく 2 つの疲労評価実験を、主に視機能変化を指標として行った。実験 1 では 両要因が混在する状態での疲労評価を行い、2D 映像と 3D 映像による視覚疲労の差を検証した。そ の結果、2D より 3D の方が疲労が大きいことが示唆された。実験 2 では、原理的要因のみが存在す る疲労負荷による疲労評価を行った。その結果、快適視域を超える大きい輻湊負荷や、その時間変 動が視覚疲労の原因となることが示唆された。これらに基づき、見やすく、視覚疲労の少ない良質 な 3D 映像の制作のために次を推奨する。 (1)左右映像の差を最小化すること、 (2)視聴者に提示
doi:10.4263/jorthoptic.041s002
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