矯正固定術である.矯正手技は,主にロッド設置時 のカンチレバーフォース,Rod rotation maneuver (RRM) ,Direct vertebral rotation (DVR) を用いた. 術中脊髄機能モニタリングとして,経頭蓋電気刺激 運動誘発電位(BrE-MEP)を行った.調査項目は, 年齢,BMI,術前の Cobb 角,胸椎後弯角,柔軟性評 価として行った術前牽引 X 線と立位 X 線から算出 した Cobb 角の術前矯正率,手術時間,術中出血量, 固定椎体数である.また,胸郭変形の指標として, 術前と術翌日の CT を用いて,頂椎レベルの Sagittal diameter 4) ,Sternovertebral distance 5) ,Midline deviation 4) ,Thoracic rotation 6) ,Vertebral translation 7) を 計 測 し た(図 1) .Sagittal diameter と Sternovertebral distance は胸郭の深さの指標,他の