改訂嫌悪傾向・感受性尺度日本語版の因子構造,信頼性,妥当性

Kazunori Iwasa, Tsunehiko Tanaka, Yuki Yamada
2014 JAPANESE JOURNAL OF RESEARCH ON EMOTIONS  
1 就実大学 2 滋賀医科大学 3 九州大学) Key words: disgust propensity and sensitivity scale, factor structure, validity and reliability 【目 的】 嫌悪は,近年の心理学研究において注目を集めている感情 だが,日本語で使用可能な嫌悪に関する質問紙尺度はいまだ 存在しない。そこで本研究では,嫌悪の代表的な測定尺度で ある改訂嫌悪傾向・感受性尺度(DPSS-R; Cavanagh & Davey, 2000; Olatunji et al., 2007)の日本語版を作成し,その因 子構造,信頼性,妥当性を報告する。 【研究 1:因子構造の確認】 ■目的: DPSS-R 日本語版の因子構造を確認した。 ■方法: DPSS-R は嫌悪傾向 (DP:8 項目) と嫌悪感受性 (DS; 8 項目)の 2 下位尺度を有する 16 項目 5 件法尺度である。本 研究では,著作権者から許可を得たうえでバックトランスレ ーションを行い, 日本語版の項目文を作成した。 研究 1 では, 過去 1
more » ... 研究 1 では, 過去 1 年間に精神科受診歴の無い,日本各地の一般大学生と 地域住民 971 名(男性 543 名,女性 428 名,18~77 歳,平均 年齢 21.62 歳,SD = 7.44)を対象に,DPSS-R を実施した。 ■結果と考察: DPSS-R の因子構造を確認するために,原尺 度の因子構造を用いた確認的因子分析(CFA)を行った。その 結果, 原尺度の 2 因子モデルは許容可能な適合度を示し (AGFI = .91,CFI = .92,SRMR = .05,RMSEA = .07) ,1 因子モデ ルよりもよく適合していた(1 因子モデル: AIC = 968.24,2 因子モデル:AIC = 600.15) 。以上から,原尺度の因子構造を そのまま採用することとした。 なお, 各下位尺度のα係数は, それぞれ DP が.86,DS が.80(DPSS-R 全体では.89)であり, 十分な内的整合性が示された。
doi:10.4092/jsre.22.30 fatcat:vtm5odmc6vb25j37clqyhwzz2e