APPLICABILITY OF FIBER-REINFORCED MIXTURE OF DREDGED SOIL AND STEEL-MAKING SLAG AS SEALING MATERIAL FOR WASTE DISPOSAL SITES IN COASTAL AREA
短繊維・製鋼スラグ混合土の土質遮水材としての適用性の検討

Ayato TSUTSUMI, Yuichi TANAKA, Koichi YAMADA
2016 Journal of Japan Society of Civil Engineers Ser B3 (Ocean Engineering)  
製鋼スラグ混合土の脆性的な破壊特性を短繊維により改善し,海面処分場の土質遮水材として適用する ことを検討した.本研究では,含水比 160 %の名古屋港浚渫土,粒径 9.5 mm 以下の製鋼スラグ,およびポ リエステル製短繊維(直径 14.8 m,長さ 20±5 mm)により短繊維・製鋼スラグ混合土を製造した.一軸 圧縮試験では短繊維・製鋼スラグ混合土はひずみ硬化型の応力-ひずみ関係を示し,短繊維を混合すること で固結した製鋼スラグ混合土のクラックの発生を抑制できることを確認した.三軸圧縮・透水試験により 軸ひずみを受けた短繊維・製鋼スラグ混合土の遮水性を評価した結果,軸ひずみとともに透水係数は増加 し,その増加傾向はせん断時の有効拘束圧に依存することが明らかとなった.例えば,製鋼スラグと短繊 維の混合体積比をそれぞれ 30 vol%と 0.5 vol%として製造した短繊維・製鋼スラグ混合土は,2.2×10 -9 m/s の初期透水係数を有し,50 kN/m 2 の有効拘束圧が作用する条件下において 17 %の軸ひずみを受けても,1.0 ×10 -8 m/s 以下の透水係数を維持できることが確認された.
doi:10.2208/jscejoe.72.i_431 fatcat:6oy3vr4fhrb7pe4l2taa2eulpe