STUDY TO UNDERSTAND THE CONDITION OF SUPERSTRUCTURE OF A DISASTER-STRICKEN PIER BY USING AN ELECTROMAGNETIC RADER
被災した桟橋上部工の電磁波レーダを用いた状態把握に関する研究

Nobukazu SASAKI, Jun SHINOHARA, Masashi YAMAMOTO, Atsushi KITAMURA, Susumu NAKANO
2016 Journal of Japan Society of Civil Engineers Ser F6 (Safety Problem)  
大規模な地震等に見舞われた港湾において速やかに施設の状態を把握することは,迅速な緊急物資輸送 及び港湾機能の回復を図るうえで重要である.本研究では,桟橋上部工コンクリートに着目し,従来より 行われてきた下面から船舶または潜水士等による直接目視に代替する手法として,電磁波レーダを用いた 調査・解析による手法の適用可能性について検討を行った. 3D 電磁波レーダを用いて既存の桟橋上部工の試験調査を行い,レーダデータの反応と実際の構造物の 状態を比較した.試験調査及び解析の結果,床版(スラブ)の下部鉄筋付近の状態についてもおおよその 状態を推定することが可能であると考えられる結果が得られた.また,本手法を施設管理の現場において 活用することの利点を考察した. Key Words: earthquake damage, concrete superstructure of a pier, 3D electromagnetic radar, inspection of the structure 1. はじめに 大規模な地震等に見舞われた港湾において,緊急物資
more » ... 物資 の輸送や港湾機能の早期回復の観点から,早急に係留施 設の状態を把握して使用の可否を判断することが求めら れる.通常,係留施設の被災後の状態把握は陸上からの 目視調査が必要であるが,係留施設の場合,水中部の鋼 材及びケーソンや桟橋上部工の下面部など構造上重要で あるにもかかわらず確認が困難な部材がある. このうち,被災した桟橋上部工には,床版・梁及び杭 頭部にひび割れや損傷が生じる可能性が考えられ,それ らは小型船舶に乗船した調査員による水上部からの目視 により確認する方法が一般的 1) である. しかし,大規模地震等に見舞われた港湾の場合,余震 による津波発生の危険性や漂流物の存在,被災地にて小 型船舶が確保できる可能性などの問題があり実施するこ とが困難であることが予想される.また,水面と桟橋上 部工の離隔が小さい場合や前面が連続鋼管矢板構造とな っている場合は,桟橋下面への進入が困難であることや, 部材の内部欠陥の状況については目視調査では確認でき ないなどの問題がある. これらの問題に対応するため,本研究では電磁波レー ダ装置を用いて RC コンクリート構造である桟橋上部工 の状態を確認することを試み,適用可能性を考察した.
doi:10.2208/jscejsp.72.i_171 fatcat:r6hoi5ahsve7znipmmurdvlil4