Present and future of JAHS

Yoshiyuki ISHII
2019 Journal of Japanese Association of Hydrological Sciences  
著者は本学会 12 期(2016~2018 年度)の常任 委員長を務めさせて頂いた。これまで編集委員 4 期や評議員 2 期の経験はあっても,学会の舵取り を担う常任委員としての活動は未経験だったの で,内心はとても不安であった。しかし,前会長 や他の常任委員の皆様に助けられながら何とか職 務を全うできたように思える。本稿では,3 年間 の常任委員長としての活動を通して,本学会に内 在する問題のいくつかを今さらながらに洗い出 し,今後,本学会がどのように歩を進めて行けば 良いのか,私見を述べてみたい。 本学会は 2017 年 6 月に設立 30 周年を迎え,9 月の大会を設立 30 周年記念学術大会として駒澤 大学にて開催した。大会では設立 30 周年記念事 業実行委員会(小野寺真一 委員長,辻村真貴 副 委員長)の企画によって公開シンポジウム「持続 可能な未来地球に貢献する水文学のあり方を考え る-次世代の水文学が取り組むべき課題とは-」 および公開レビューポスター「周辺学術分野およ び技術発展と水文科学」が開催された。そして, その 10 年前には,設立 20
more » ... 開フォーラム「災害軽減に向けての水循環の維 持」 (会場:国連大学)並びに記念出版( 「日本水 文科学会設立 20 周年記念」特集号)がなされた。 これに関連して新見ほか(2007)が設立 20 周年 までの学会活動の詳細な記録を残している。それ を元に,ここでは 20 周年以降の本学会の変わり 様について分析してみる。
doi:10.4145/jahs.49.123 fatcat:gppbxf65dvc67pa76e33ku3ofa