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障害福祉分野におけるコミュニティ・ ソーシャルワークに関する考察 : 障害者総合支援法を題材に
Ⅰ はじめに 我が国のソーシャルワークは,1 9 9 0 年代の社会 福祉基礎構造改革から,大きな転換期を迎えている。 従来の,社会福祉の各法による属性や課題に個別的 に対応する方法から,地域を基盤とする総合的かつ 包括的な方法への転換であるといえる。 従来の各法における社会福祉の実践では,入所施 設における処遇を中心に社会福祉実践が行われてお り,地域を基盤とした社会福祉実践は重要視されて こなかった。 制度的には,介護保険制度における地域包括支援 センターなどにおける相談支援・支援事業や障害者 自立支援制度における障害者の地域移行事業,相談 支援事業などであり,児童,高齢者,障害者領域で の虐待防止などで,市町村を核とし,より小さな単 位である地域において,地域住民を巻き込んだ形で の支援体制の強化・充実が重要視されている。 このような社会福祉の変化を野口は, 「1人の生 活課題を解決するために,または生活問題を持って いる多くの人びとの生活問題を解決するために,ケー スワーク,グループワーク,コミュニティワークの 理論を個別に用いても問題はなかなか解決しない。
doi:10.15099/00000857
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