Pharmacokinetics evaluation by PET molecular imaging
分子イメージング薬剤の標的選択的動態制御 薬物動態評価のPET分子イメージング

Shozo Furumoto, Kazuhiko Yanai
2011 Drug Delivery System  
Pharmacokinetics evaluation by PET molecular imaging Recently, PET molecular imaging has been regarded as important as a practical and useful method for pharmacokinetics evaluation in order to improve the efficiency of new drug development. PET enables us to take direct or indirect measurements of several kinds of pharmacokinetic parameters in high sensitivity by imaging the radioactivity distribution in target organs and tissues and the status of interaction of a drug with a target molecule in
more » ... vivo. In this article we review the usefulness of PET molecular imaging in clinical pharmacokinetics evaluation, indicating concrete examples of application such as assessment of tissue distribution of drug labeled with positron emitter and evaluation of receptor occupancy using a radiolabeled ligand. 近年,新薬創出の効率化を図る観点から,実証的な薬物動態評価手段として PET 分子イメージン グの活用が重視されている.PET では,治療標的臓器・組織中の薬物動態や標的分子に対する薬物の 作用状態を画像化し,すぐれた感度で薬物動態特性のパラメーターを直接的または間接的に測定評価 することができる. 本稿では,ポジトロン標識薬物による被検薬の組織移行性評価やポジトロン標識リガンドを利用し た受容体占有率評価の具体的な応用方法を例示しながら,PET 分子イメージングによる臨床薬物動 態評価の有用性について概説する. 東北大学大学院医学系研究科機能薬理学分野 古本祥三・谷内一彦 * 薬物動態評価の PET 分子イメージング 特集 分子イメージング薬剤の標的選択的動態制御 すぐれた治療効果が期待でき,深刻な副作用を伴 わない薬の開発は,有効性の高い新薬による治療を 待ち望む患者や医療関係者だけではなく,創薬を目 指す研究者や医薬品開発に携わる者にとっても理想 とするところである.そのような理想的な新薬が開 発できれば,治療成績や生活の質 QOL が向上し, 満足度の高い治療を実施できるようになる. たとえば,胃潰瘍や十二指腸潰瘍の治療では,ヒ スタミン H2受容体拮抗薬やプロトンポンプ阻害剤 などの消化性潰瘍治療薬の登場によって,その内服 療法は,旧来から治療の主流であった外科手術に 取って代わり,患者の負担が大幅に軽減されると同 時に,死亡率も大きく減少した.同様に,高血圧症, 狭心症,高脂血症,高尿酸血症,糖尿病に対しても すぐれた治療薬の開発が進み,治療貢献度と治療満 足度の高い医療が実施されるようになってきた 1) . 一方で,社会の高齢化に伴い患者数が増加してい るアルツハイマー病や悪性腫瘍などのように,いま だ決め手となる治療薬が存在しない疾患も数多くあ り, さらなる革新的な新薬の創出が切望されている. 新薬開発に対する高い期待はあるものの,新しい 医薬品を一つ上市するまでには,10 年近くに及ぶ長 い開発期間とおおよそ 500-1,000 億円の莫大な開 発費用がかかる 2) .この医薬品開発のコストは現在 も増加傾向にありながら,近年,新薬の承認数が世 界的に減少傾向にあるという憂慮すべき状況が続い ている. このような状況は,医療政策的にも喫緊に解決す べき課題として認識され,欧米諸国の規制当局は, 製薬企業団体や学術機関・組織と綿密な連携をとり ながら,迅速化と効率化によって医薬品開発の成功 率を上げることを目標として,先端計測技術の活用 やバイオマーカー開発などの提言を行うとともに, そのための制度および規制の改革を積極的に進めて Drug Delivery System
doi:10.2745/dds.26.401 fatcat:x3govjj65bbb5lk4tu7ehyctmi